2016年1月4日月曜日

17.お金の取り扱い:瞑想哲学



お金は人が生活していく上で便利で大切な要素だ。
だが、私たちはお金を大切にするあまり、自分自身の豊かさを見失ってしまった。
自分自身の中心は自分自身であり、お金ではない。
豊かであることは自分自身で在ることであり、お金の所有の多さではない。

私たちは生きていく上で、お金の重要性を知っています。
お金があるということは、生活の不安を解消し、安心を与えてくれます。

好きなことをすることができ、楽しみを受け取ることができます。
可能性が広がり、生きていくことに大きな助けとなります。

お金をたくさん持っていると、私たちは大きな安心を得て、
高い可能性を感じ、自分自身が確かな存在になっていくのを感じます。

私たちは安心して楽しく生きていきたかったのです。
自分の可能性を試したり、好きなことをしたかったのです。

そのためにお金が必要でした。
私たちはお金を得る方法を考え、そして実際にお金を得ました。

でも、いつの間にかお金を得ることが目的になっていきました。


いかにしてお金を得るか、どれだけお金を得ることができるか、
それが目的になってきました。

私たちはお金を得ることが上手になってきました。
どうすればたくさんお金を得ることができるか知っています。

私たちはお金を得て、そしてそれが増えることに満足しています。
でも、私たちは何故お金が欲しいのか分からなくなってきました。

確かにお金があれば、安心して暮らしていきます。
自分のやりたいこともできるでしょう。

でも、それに情熱を持つことができなくなってきました。
ほんとうにそれがやりたかったのか分からなくなってきました。

それよりもいかにしてお金を得るかの方が面白くなりました。

お金がたくさんあるだけで幸せでした。
お金がなくなると、とても悲しくなりました。

お金を手にすることは大事なことですが、
それは何かの目的があって必要だったものです。

いつの間にか、お金を手にすることが目的になり、
私たちはその増減に一喜一憂するようになりました。

この世界で生きていくためにはお金が必要です。
それがたくさんあれば安心で、日々の買物や食事を楽しむことができます。

私たちはお金があることが豊かで人間らしいことだと思うようになり、
お金が減っていくことに不安を覚えます。

お金が不足して貧しくなり、生活に支障が出ることを不幸だと考え、そうなることを恐れます。
そして、私たちはお金に人生を支配されるようになっていきました。

お金を持つことが悪いことだと言うわけではありません。
そうしてお金に支配されることが、
私たちの目的ではなかったのではないかということです。

私たちはお金に支配され、
お金を使って何をしたいかさえ分からなってきました。

お金というのは便利なシステムですが、
それが直接私たちを豊かにするわけではありません。

晴れ渡った空を見上げれば、心が澄んできて、
私たちは一瞬でも生きていることのすばらしさを感じます。

そこで私たちは生きているということそのものに豊かさを感じます。

この感覚はお金の有る無しで変わるものではありません。
でも、お金に支配されていると、そんな豊かささえ見えなくなってきます。

この豊かさはどこから来ているのでしょうか。
それは私たち自身の内側から来ています。

そうであるなら、私たちはお金の有る無しに関わらず、
自分自身である限り、すでに豊かであるということです。

静かに瞑想をすれば、私たち自身の豊かさに気がつくことができます。

この豊かさに気がつけば、お金が有ろうが無かろうが豊かだと知ります。
逆にこの豊かさに気がつかなければ、私たちはどんなにお金があっても貧しいままです。

お金があることは、とても便利で、生活に安心を感じ、
人間らしい営みを受け取ることができます。

でも、私たちはお金ではなく、人間なのです。
自分の人生の中心はどちらなのでしょうか。

私たちは自分自身の存在を疎かにして、
お金に関する知識を優先して考えているようになっていました。

お金は目に見えて効果的なため、誰もがそれを大事にします。

自分自身の内面の豊かさを知ったとしても、
それが生活を楽にしてくれるわけではありません。

そのため、私たちはお金を信頼します。
そして自分自身の存在を信頼していません。

自分自身など、お金に比べたら頼りない存在だとさえ思っています。

私たちは自分自身の中にある無限の豊かさに目を向けず、
お金という限定的で不安定な要素によって、自分を築こうとします。

でも、私たちはお金という便利なシステムを捨てることなく、
自分自身の豊かさに気がつくことができます。

もし、自分自身の豊かさに気がついたなら、私たちはいつも豊かであり、
よって自分の中で適切にお金の位置を決めることができるでしょう。

お金が潤沢にあるときでも、お金を失って落ち込んでいる時でも、
私たち自身の中心は晴れ渡った青空のように解放されていて、
それによって、生きていることの豊かさが増えたり減ったりすることはなくなります。

自分自身を知ることが、お金の取り扱いにバランスをもたらします。

お金を得ることは大事なことです。
でも、それ以上に自分自身を知ることは大事です。

自分自身を正しく理解していないと、
私たちは自分自身以外のものに支配されてしまいます。

自分自身の支配者は自分の存在以外では有り得ません。