2014年11月22日土曜日

26.誰が勝者なのか

人生では勝者が賞賛される。
誰が勝者なのだろうか。

私が何かをして、世界が何かを与える。
その与えられた量によって勝者が決まる。

世界から何かをたくさん集めたものが勝者だ。

勝者は豊かさを手に入れる。
豊かさは世界を思い通りにする。

そんな勝者を見れば、誰もが勝者になりたがる。
どうすれば世界からより多く集められるか知りたがる。

だがその勝利は一時的だ。
いつか集めたものは世界に戻される。

すべてを失った勝者は敗者になる。
そしてまた世界から何かを集めようとする。

思考の水平線を超えたところに完全な勝者がいる。
この勝者は敗者になることはない。

そこはすべてを失うことでたどりつける。
すべてを失い、そこで唯一失われないものを知る。

その失われないものが勝者そのものだ。
私たちは世界の何かを集めることなく勝者になる。

すべてを失ったので何も失うものがない。
唯一失われないものは決して失われない。

それは捨て去ろうとしてもできない。
そこでは勝者にしかなれない。

その勝者はすべてを失ったが、
世界のすべてを手に入れる。

世界のすべてを手に入れても、
それを守る努力も必要ない。

世界のすべてが勝者そのものだからだ。

この勝者こそ、どんな勝者にも勝る。
この勝者は存在と呼ばれる。