自分が神であることは信じがたいことです。
自分と神との間には越えられない壁があります。
そういう壁があってしかるべきです。
そうでなければ落ち着かない自分がいます。
自分が神などということは、
あまりにも現実から飛躍しすぎていて理解に苦しみます。
むしろ神ではない、只の人間でいるほうが気が楽です。
たとえ苦悩の中で耐え忍んでいたとしても、
自分が人間であることは心を穏やかにします。
神である私が間違いを犯してしまったら恥ずかしい思いをします。
神なのに間違いを犯すとはどういうことかと人から責められるでしょう。
そんなことが起これば、神である私は何の釈明もできません。
それに神だからといって、誰かに何かを与えることもできません。
神であるなら、人は私に神としての何かを期待するでしょう。
私はそれに応えることができそうにありません。
応えることができないのに神を名乗ることは恥ずかしいことです。
何もできないなら何のための神なのかと責められ、
期待を裏切ることになります。
私は神になどなりたくはない。
これが私の気持ちです。
神に何かをしてもらう立場から変わるつもりはありません。
神が満たされることを与えてくれるという存在でありたいのです。
それ以上のことを望みたくもないですし、想像することもできません。
堂々と失敗して恥ずかしい思いをしたり、頭にきて愚痴のひとつもこぼしたいのです。
もしかすると邪悪なことも考えるかもしれませんし、
実際に人を傷つけることもあるかもしれません。
神がそんなことをしたら、人々は失望するでしょうし、
私は神の名を汚して、神の威信を失墜させてしまうでしょう。
私は神になる必要はありません。
いつも神に守護されていたいのです。
それではいけないのでしょうか。