2014年10月22日水曜日

12.知るということ

私たちは何かを知ろうとしている。
日々の体験の中で知ったことを自分の中に積み上げていく。

積み上げた知識はより良く生きるための知恵となり、
自分自身を形成する核となっていく。

自分自身にとって何かを知るということは、
人生を生きる上で必要不可欠な現実的能力だ。

何かを選択するときにも自分の知識によって判断する。
その結果の良し悪しがまた自分の知識となる。

だが知るということには際限がない。
どれだけ知れば人は満足するのだろうか。

人生は不測の事態で満ち溢れている。
どれだけ知識があっても、宇宙の動きのすべてを知ることはできない。

どれだけ知識があっても、人として完成されるわけではない。
知れば知るほど、自分が分からなくなってくる。

知ることを求め続けても、結局何も分からにところに戻る。
それでも求め続けることが人生だと理解している。

思考の水辺線を超えたところは知識がまったくない。
だがすべての知識はそこから生まれてくる。

知識のないそこがすべての知識の源泉だ。
最高の知識とは知識がないことを知ることだ。

それは単に何も知らないということではない。
無知によって愚かになっていくことではない。

すべての知識の誕生の地にいることだ。
そこではそのことをはっきりと自覚している。

そこにいることですべての知識とつながっている。
あらゆる知識とつながっているただひとつの完全な知性がそこにある。

最高の知識は知識を捨てていった先にある。
知識を捨てて知識の源泉であるひとつの知性に辿り着く。