2015年9月23日水曜日

スピリット・ウェイカー:ヨガへの道 #21



誰かと良い関係でつながることは心地いいものだ。
一番心地いいのは自分自身と良い関係でつながることだ。

私たちは基本的に良い人間関係を望んでいる。
友達や恋人、家族と良い関係でいることは心地いいことだ。

だが、本当に大事なのは自分自身だ。
どんなに良い人間関係であっても、
自分の望まないことがあれば、良い人間関係を壊してでもそれに抵抗する。

自分が心地よくなければ、人の心地よさを優先することはない。

もちろん、そういうことばかりではないかもしれない。
犠牲的な精神で人の心地よさを優先し、自分を押し殺すこともある。

だが、自分を押し殺すことは、いずれは自分が心地よくなるための手段だ。

ただ、いつまでも自分を押し殺すことはできないし、
もしそういうことを続ければ、
私たちは自分の心地よさを得られない葛藤を抱えて苦悩することになる。


結局は、自分が心地よい状態にならなければ、
人との関係は良い状態を保つことはできないのだ。

そうして私たちは自分と相手との心地よさの妥協点を見つけるために、
その関係について悩む。

その関係は安定することがなく、
信頼したり、裏切られたり、関係が改善したり、悪化したりを繰り返す。
いつも関係性は変化し、それが立ち消えることもあれば、新しく始まることもある。

それがどう変化しようと、
人間関係は自分中心であることから逃れることができない。

相手も自分と同じように個人としての心地よさを求めている以上、
そこに受け入れがたい違いが発生するのは自然の理だ。

お互いに相手に求めることがあり、
それがいつまでも合致しているとは限らない。

そこで私たちは一人でいたほうが気が楽だと思う。

だが、私たちはこの世界に行きている以上、
人との関係を拒否して生きることはできない。

ここは一人では生きていけない世界だ。

だから、失ったり得たりしながら、
良い関係性を結べる相手を探し続けている。

もし裏切られることが続けば、
人を信頼することをやめて、神様や動物にその関係を望むこともある。

それでさえ、自分の思い通りになるわけではない。
関係性は永遠ではなく、いつか弱まったり、失ったりする。

唯一、失望されることのない相手がひとりだけいる。
それは本当の自分自身だ。

私たちは本当の自分自身のことを知らない。
それがどこにいるのかも分からない。

本当の自分自身は心の奥にいる。

私たちが心の奥でその自分自身に出会い、
そしてそれとひとつになるという関係を結ぶことができれば、
それは決して消えることも、変化することもない関係性になる。

私たちが本当の自分自身に望むことは、
いままでの自分と本当の自分との真実をお互いに理解するということだ。

ひとつになることで、お互いに真実を共有することができれば、
そこに変わることのない良好な関係性が築かれる。

ひとつになるため、お互いの利害関係の駆け引きをすることもなくなる。
私たちはそのことで苦悩することもない。

私たちが本当に望んでいるのは、
世界の誰かではなく、この自分自身との関係性なのだ。

そして、私たちが本当の自分自身とひとつになって、
私たちの真実が完全に共有されたとき、さらに世界のすべてと完全な関係性を結ぶ。

本当の自分自身とは、自分だけでなく世界に存在する物事の真実でもある。
本当の自分自身を知ったなら、世界の物事と無関係ではいられなくなる。

表向きは好き嫌い、信頼と裏切りがあろうとも、
その核心の真実というところでは共有され、そこから離れることがない。

私たちは表面的な関係性を求めて苦悩しているが、
表面的な関係性はいつまでも不完全なままなので、苦悩が解消されることはない。

そこのレベルで関係性を操作しようとしても不可能だ。

本当の自分自身を見つけて、それとひとつになるとき、
不完全な自分自身を超えたところで、本当の自分自身が完成される。

そしてすべての関係性は完全になる。
これがヨガへの道だ。